2019年 所信
東日本大震災と福島原発事故から8年が経ちました。
数多くの復旧・復興の工事が進み、私たちの生活は平穏な日常に戻りました。一見すると、復興は着実に進んでいるように見えます。けれども、多くの市民に復興の実感はありません。
これまでの復興事業は土木と建設の土建復興でした。
それも必要ですが、それだけで復興は成りません。そして、土建復興の先に復興オリンピックが来ても、それがふるさとの復興ではないし、そこが私たちの望む未来でもないでしょう。
では、私たちいわき市民が、本当に待ち望む未来とは何か。
それは、コンクリートではなく人の復興です。人のこころや日々の暮らしを置き去りにしない復興、いわば柔らかな復興。それは、高齢者、子ども、女性、障害者など社会的に弱い人たちが、誰ひとりとして見すてられることのない社会でもあります。弱い人が守られる社会は、すべての人が守られる社会です。
私たちの一人一人がみんな守られる社会へ。
それが実現すれば、すでに震災復興を超えた、まったく別次元のいわきになっているでしょう。古市三久は、その新たなふるさとを実現するために尽力する所存です。