2023年 所信
浜通りはいま瀬戸際にあります
再び放射能汚染の危険性が高まる
福島第一原発の大事故から早くも12年が過ぎました。しかし廃炉の工程は遅々として進んでいません。それどころか、原発から出る汚染水が処理できず、薄めて海に流すしかないなどと言われています。当たり前のことですが、汚染水を流せばそれだけ海が汚染されます。
また今年になって、原子炉を支える土台がボロボロに劣化していることがわかりました。地震などのきっかけで原子炉が倒壊したら、12年前と同じように放射能が外部に広がるかもしれません。
汚染水の処理にせよ廃炉にせよ、放射能を周囲にまき散らさないことが絶対的な大前提です。もう二度と浜通りの海と土地と空気を汚染してはなりません。
少子高齢化により集落が消えてしまう状況
その一方で、浜通りの経済は少しずつ復興しつつあります。都市部では、震災前のにぎわいが戻ってきたところも一部で見られるようになりました。
しかし都市の周辺部に目を転じると、少子高齢化が急激にすすみ、集落が維持できなくなりつつあります。このまま放置すれば、ほどなく浜通りは高齢者ばかりの限界集落だらけになるでしょう。
浜通り地域の大部分は都市部ではなくそうした周辺部であり、多くの市民の皆さんもこの危機的状況を実感しているはずです。
安心・安全に長生きできる浜通りをつくろう
すぐにでも有効な対策を打たなければなりません。
今生きている人が安心して長生きし、放射能の危険なく安全に暮らせる浜通りをつくりましょう。
そして、多くの人たちに、ここで暮らしたいと思われるような浜通りにしていかなければなりません。
古市三久は、この危機感を一人でも多くの皆さんと共有し、希望ある浜通りをつくるために力を尽くす所存です。